ドライフードの選び方

今回は多種多様なドライキャットフードの中から一体どれを選べばよいのか、という疑問に詳しく答えていきます。

最適なドライフードを選ぶためには、まずは猫の体についてや、必要な栄養素、ドライキャットフードに含まれている原料について理解しなくてはなりません。 具体的な栄養素や猫の体質を交えて、どのようなドライキャットフードを選ぶべきかこれから説明していきます。

穀類が極端に多い物は避ける

猫は肉食動物であるため、唾液の中にアミラーゼを含みません。 また、体内の膵アミラーゼの量も少なく、雑食傾向の強い犬と比べると数パーセントしかありません。 そのため、主なドライキャットフードの原料である穀類に含まれている澱粉を分解する能力に乏しいと言えます。

そうした消化酵素が乏しいにも拘わらず、特定の栄養素を大量に摂取してしまうと、体調不良や病気の原因になります。 穀類の含有量が多すぎる物は避けましょう。

キャットフードの原材料は多く使われているものから順に記載されます。 そのため、原材料欄の一番始めに「穀類」と書かれているものは避けましょう。

動物性たんぱく質の多いモノを選ぶ

猫のたんぱく質必要量は犬と比較して高く、成猫と成犬を比べると約2倍の量が必要となります。 特に、動物性たんぱく質を多く必要としており、コーングルテンミート(トウモロコシからコーンスターチを製造する際にできる副産物)の様な植物性たんぱく質と比べて、動物性たんぱく質には組織の成長、維持とエネルギーに必要なアミノ酸がバランスよく含まれています。

こういった動物性たんぱく質は肉や魚に多く含まれているため、原料に肉や魚を多く使用したドライキャットフードを選ぶようにしましょう。

しかし、キャットフードの中には、4Dミート(ミートミール)と呼ばれる人間には食べることのできない肉を大量に使用したモノがあります。 そうした餌は猫の体に害を及ぼす可能性が高いため、しっかり原材料を見て確認しましょう。

「家禽ミール」「ミートミール」「肉副産物」などと書かれているキャットフードは、具体的にどのような肉を使っているのか分かりづらく、粗悪な肉が使われている可能性があります。 「チキン」「ターキー」「サーモン」など、肉の種類が明確に書かれているキャットフードを選んでください。

脂肪酸を適切に摂取する

脂肪にも、動物性と植物性の物があり、共に脂肪酸として体で吸収されます。 正常な代謝に必要な脂肪酸はω(オメガ)6脂肪酸と、ω3脂肪酸です。

ω6脂肪酸は、鶏脂などの動物の組織や、サラダ油、ごま油や、ヒマワリ油に含まれています。 ω3脂肪酸は、魚粉やサンマ油、または、しそ油や亜麻などの一部の植物に含まれているものです。

ω6脂肪酸とω3脂肪酸は互いに拮抗し合う性質を持っているため、どちらか一方を過剰に摂取したり、摂取しなかったりすると、皮膚や被毛の状態が悪くなったり、アレルギーが起こりやすくなったりします。 そのため、バランスよくそれらを摂取できるよう配慮しましょう。

成分分析値という表記に、それぞれの含有量が書いてあるので、それらが凡そ「1:5(ω3脂肪酸: ω6脂肪酸)」~「1:10」の割合であると適切です。

ビタミン

猫のビタミン摂取で気を付けなければならないのが、ビタミンAとビタミンB3です。 人間はビタミンA前駆体と呼ばれるカロテノイドを体内でビタミンAに変換することができますが、猫はそのような酵素を持たないため、レチノール(ビタミンA)で摂らなくてはなりません。 レチノールは動物性食品(肉・魚・貝・卵・乳など、動物に由来する食品)にだけ含まれています。

また、猫はビタミンB3の要求量が非常に多いです。 ビタミンB3は特に、魚や赤身肉、卵、家禽類の白身肉などに含まれています。

また、ビタミンB3は水溶性ビタミンであるため、毎日の摂取が求められます。 仮に多く摂取した場合でも、尿中に排出される性質があります。 これらのビタミンの元となる食品を使用したドライキャットフードを選ぶようにしましょう。

いかがでしたか? やはり、肉食動物というだけあって、基本的には肉や魚を多く含んだものが猫の体には合っていると理解できたと思います。

猫の健康な生活において、適切なドライキャットフードを選ぶことは必須事項です。 ドライキャットフードを買う際は、必ず原材料をしっかり確認してから、良い物を選びましょう。