ドライフードのメリット・デメリット

ドライキャットフードのメリット

安価で大量、入手しやすい

一般的なドライキャットフードは、手ごろな価格で簡単に入手することができます。 また、一袋あたりの量も多いため、他の種類のキャットフードと比べてコストが非常に低いです。

相場でいえば、1kg百円程度の物から、高い物は数千円のものまで千差万別。 多頭飼いをしている方にとって、コスパが良いというのは必須項目かもしれません。

歯や口に優しい

ドライタイプは、含まれている水分が少ないため、猫の歯に優しいです。 所謂カリカリタイプの物なので、固形の飼料は適度な堅さを持っています。

そのため、食べた餌が猫の歯にくっつきにくく、歯石除去や歯周病予防に効果があります。 オーラルケアが重要な猫にとって嬉しいメリットですね。

しっかりと噛んで食べられる

また、餌をしっかりと噛んで食べるという行為は、猫のストレス解消にもつながります。 ウエットタイプのものばかり与えていると、顎の力も弱くなってしまいがちなので、しっかりと噛むという習慣がつけられるのは大きな利点です。

長期保存が可能

固形物であるため、非常に保存しやすいです。 特に、保存料を多く含んだものは長期的な保存に向いています。

大量に購入して、買いだめしておいても、賞味期限が比較的長いため、うっかり餌を切らしてしまうなどの事態を避けられます。

種類が多い

最もポピュラーなキャットフードであるため、店頭に並んでいるその種類も豊富です。 猫にも味覚があるため、毎日同じものばかりだと飽きてしまいますが、豊富な種類があるドライタイプは、猫にとっても食べる喜びが味わえます。

食欲不振の原因は体調不良だけでなく、いつも食べるその味に飽きてしまっているという可能性もあります。 様々な種類の中からご飯を選んであげられるというのも、メリットの一つです。

総合栄養食として優れている

ドライキャットフードは、総合栄養食としても優れています。 総合栄養食というのは、猫が生きていくうえで必要な栄養(タンパクや脂質、炭水化物など)がバランスよく含まれているものの事です。

総合栄養食は、一食に必要な栄養素がしっかりと含まれていて、あとは水分を取るとこで猫の健康を維持することができます(持病やアレルギーなどがある場合はその限りではありません)。 猫の健康に問題がない限りは、基本的にドライフードを与えるというのが一般的ですね。

ドライキャットフードのデメリット

主原料の穀類は尿問題を起こしやすい

一般的なドライキャットフードは、原材料に穀物をベースとしています。 キャットフードの裏面に書いてある原材料の項目を見ていただくとわかるかと思いますが、トウモロコシや、小麦など穀類の表記が一番目に書かれていることが多いです。

キャットフードの原材料の表記は、含有量の多いモノから順番に記載されています。 つまり、それだけ多くの穀物が含まれていれば、ほかの原材料である肉や魚ほど製造する値段もかかりませんよね。 これがドライキャットフードの安さの秘密です。

しかし、肉食動物である猫にこういった穀類に多く含まれる植物性たんぱく質は、そこまで必要ありません。 どちらかと言うと、動物性たんぱく質の方が重要です。

植物性たんぱく質は尿をアルカリ性に変化させる性質があるため、過剰な摂取をすると、体内のマグネシウムと反応して尿路疾患を招きます。

また穀物などの炭水化物を猫はそこまで必要としていません。 少量であれば問題ありませんが、摂りすぎが続くと肥満やアレルギーに繋がる可能性もあります。

水分が足りないと、発病の可能性も…

乾物なので、それ自体で水分を摂取することができず、喉が渇きます。 その際

猫は元々腎臓病にかかりやすい性質を持っていますから、常に新鮮で清潔な水を与えるよう心がけましょう。

長期保存はできても品質は落ちる

ドライタイプでも、封を開けたその瞬間から劣化は始まります。 時間が経つごとに味や風味は落ちていき、賞味期限を過ぎていなくても、猫がその餌を食べなくなってしまうこともあります。

どれだけ長持ちしても、猫自身が食べなければ意味がないです。 封を開けたキャットフードは、できるだけ早めに消費するよう心がけましょう(えさのやりすぎには注意‼)。 開封後1か月以内に消費することが望ましいです。

添加物や保存料が多い可能性がある

保存しやすくするため、種類によっては保存料や添加物が多分に含まれている場合があります。 防腐剤や酸化防止剤、添加剤などを使用して、賞味期限を長くしたり、質の悪い原材料を着色料でごまかしたりといったものも中には存在します。

脂肪の酸化を防ぐ三大添加物であるBHA・BHT・エトキシンの使用の有無。また、香料、着色料についての記載をよく読んでキャットフードを選びましょう。 そういった原料についての記載が乏しいものは、選ばないようにした方が無難です。